今年もたくさんマンガを読みました。ということで、印象に残っている作品を紹介しておきます。書いている順序はランキングというわけではないのであしからず。
BLUE GIANT SUPREME
今年も元気をたくさんいただきました。ビッグコミックを買って連載で追いかけてます。
無印BLUE GIANTが10巻で一区切りつけていて、 SUPREMEの方も年内最終号で80話目(1巻8話ずつなので10巻目)が掲載されることが逆算して分かっていたので、完結しちゃうのかも〜(物語的にも良い感じのところだし)と心配してましたが、まだ続くようで良かったです。とはいえ、物語の終着駅がチラチラと見えてはいます。20年中に終わっちゃうかもなぁ。ダラダラと続けていくタイプのマンガではないので、最後、前向きな元気がもらえる形でのエンディングを期待しています。
サイクリーマン
お仕事 × サイクリングの、サラリーマンたちの日常を切り取った漫画。職場での上司部下の関係が、サイクリングになると逆転するという意味では、自転車版釣りバカ日誌的な感じかも。なんとなくこういう仕事と趣味の世界がふんわりつながっている系のマンガが好きです。
ホームルーム
ほぼ毎話、クリフハンガー(「えっ、どうなるの?」とハラハラドキドキの展開)で終わる、学園恋愛ホラー?(ジャンルわからん)。毎話テンションをキープしながら物語を引っ張っていく感じがすごい。というか、このあとどう転がっていくのか全く想像がつかないです。読んでいるときのテンションが、個人的に一昨年の映画「スリー・ビルボード」に近いなと思っています。あの映画もストーリー展開の先が読めなくてドキドキしました。
青のフラッグ
この漫画も連載開始当時から注目を集めていましたが、ここ最近の切り口がめちゃめちゃ良い。それぞれのキャラクターが、それぞれの思惑を抱えながらの学生生活。たったひとつの情報でそれまでの関係性がガラッと変わってしまう怖さや、偏見してないと思っている自分自身の目線の浅はかさ、そういったことに気づかせてくれる展開です。みんな幸せになってほしい、が、果たして。
異世界おじさん
これも異世界ものに入るんでしょうか? 事故のショックで異世界に飛んで、そこでバリバリの能力を身につけたおじさんが、現世?に戻ってきて巻き起こるナンセンスコメディ。おじさん、がタイトルにつくように、おじさんが喜ぶネタがいっぱい入ってます。
ライドンキング
とある国の大統領がファンタジーの世界に迷い込んで巻き起こる転生モノ。異世界で様々な生き物に騎乗(ライドオン=ライドン)するという欲望を叶えつつ、圧倒的能力・カリスマで治世していくというストーリー。
Change! 和歌のお嬢様、ラップはじめました。
連載誌では最終回を迎えてしまいましたが、もっと観ていたかった作品。高校生ラップの世界を鮮やかに切り取った作品です。ラップバトルシーンは、テキストからBGMやラップが聞こえてきそうなほどドライブ感があります。
ライミングマン
こちらも最終回を迎えたラップ漫画。Change!とは違って、ギャグを交えつつ、ラップを通じて友情や親子の愛情を描きます。デトロイト・メタル・シティの若杉公徳先生が作者で、ナンセンスギャグとちょいエロが適度にミックスされた若杉節が、案外真っ直ぐな物語にいいアクセントになっていました。
ヒットマン
瀬尾公治先生が現在週刊少年マガジンで連載している出版編集もの。瀬尾先生の作品はとにかく攻めがすごい。少年誌でそこまで...というくらい攻めてます。自分が中高生の頃に瀬尾先生が連載していたら神として崇めていたかもしれません。そんな瀬尾先生、2019年もガンガンに攻めてました。特に2019年の一番最後に出たマガジン掲載のものが、年内で一番攻めていたと思います。
薬屋のひとりごと
次にくるマンガ大賞で1位を取っていた作品。もともとはオンライン小説が原作で、なぜか同時期に小学館とスクエニの両方でコミカライズされています。両方読んでみましたが、私はスクエニ版の方が好みでした(語り口が)。
薬屋のひとりごと 1巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)
- 作者:日向夏(ヒーロー文庫/主婦の友インフォス),ねこクラゲ,七緒一綺,しのとうこ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2017/09/25
- メディア: Kindle版
ラジエーションハウス
テレビドラマ化されて話題になっていました。実は医師免許を持つ放射線技師の主人公が、ヒロインと幼い頃に交わした約束を果たすために奮闘するという話。ヒロインが主人公の正体をいつ知るのかどうかが気になっていましたが、ついに、とあることがきっかけで伝わってしまいました。しまった、という表現はちょっと変かもですが。さて、お互いのことを意識してからのふたりの活躍がどうなるのか、医療ドラマとしてバリバリ魅せていくのか(最初の頃あった微エロ描写も最近はないですし)。医療モノとしても切り口がおもしろいので注目しています。
フラジャイル
医療モノとしての切り口が良いという点ではフラジャイルも忘れてはいけない。フラジャイルは個々のエピソードが単発で終わるのではなくて、回を経るごとに主人公たちの歩んでいく物語を形作っていくのがいいですね。今は製薬会社を舞台に、創薬をめぐって各人の思惑が入り乱れておりおもしろくなっています。
ザ・ファブル
第1部終わっちゃったー。毎週月曜の楽しみが減ってしまいました。ちょっと奇妙な殺し屋のお話。最後の対決シーンは毎週毎週緊張感を積み上げていって、見事な展開でした。今年は映画も公開されてましたね。映画も良かったです。