2018年から、観た映画はGoogle SpreadSheetにタイトルだけ記録するようにしていて、2023年からは読んだ本についても記録していくことにした。感想とかまでマストにすると続かないのでタイトルだけ。2022年については本棚を眺めつつ思い出せるところを書き出してみた。
(参考)2022年に読んでよかった本はなんですか? はてなブロガーの「2022年ベスト本」まとめ - 週刊はてなブログ
2022年のベスト3
(注:2022年に「読んだ」本であって発売された本ではないです)
順不同です。
青春とシリアルキラー
タイトルに惹かれて手にとった一冊。
佐藤友哉先生がエッセイ風に書いたメタフィクションな話だった。
以下の一節に掴まれた。
「僕と同じく、みなさんもまた、幸福と不幸、万能感と焦燥感を同時にかかえて、混乱しながら生きていることだろう。現実と戦い、勝つこともあるが、基本は負ける。頭痛や腹痛を抑えこみながら夜を明かして、たまに吐く。
(中略)
しくじった人生を、いかに生きるか。
僕が求めているのはそれだけだ。」
この世にたやすい仕事はない
隠しカメラを使った小説家の監視の仕事、巡回バスのアナウンス原稿作りの仕事、おかきの袋に載せる豆知識を書く仕事など、トリッキーでマニアックな仕事の現場でのやり取りがおもしろい。特に「路地を訪ねるしごと」で描かれている、住宅地の家に訪問してポスターを貼ってもいいか訪ねて回るというエピソードはサスペンス/ミステリー的な展開があって良かった。
政治学者、PTA会長になる
自分が昨年(2022年)にPTA会長になるというタイミングで出会った一冊。
いきなり冒頭に「『みんな違ってみんな戸惑う』PTA」という章があり、「つまり、僕たちの社会には『学校の数だけ』各々異なったPTA空間というものがあるのだ。どれ一つとして同じPTAはない。だから、話が合わなくて無理もないのだ」と前提をおいてくれているのが良かった。
作者の岡田先生の身の回りに起きた出来事が、自分に重ねられる部分は共感しつつ、そうでないところは愉快な(?)お話として読むことができた一冊。
2022年に読んだ本
下記28冊(もう少しあったきもするけど)。文芸作品、特にミステリが圧倒的に多い。
今年はお仕事の関係で、津村記久子先生と増山実先生の作品に出会えたのが良かった。