a box of chocolates

You never know what you're gonna get.

アメリカの給食問題

映画評論家の町山智浩さんがアメリカに蔓延する栄養失調問題について描いた「Fed Up」という映画について熱く語られていました。

リンク先、少し長いですが、読むとアメリカが抱える大きな問題に驚かされます。

その中で、ミシェル・オバマさんが給食の改革に取り組むんだけど、業界団体と対立して、なかなかうまくいかないというエピソードが紹介されていました。大変興味深い話で、子どもたちの健康を思うと、給食というのは栄養バランス重視で考えなければならないものなのですが、ビジネス的な利権が絡んでくることで、「ピザは野菜」というアホな内容が議会で採択されちゃったりするわけです。

この辺の雰囲気をドラマで味わえるのが「グッド・ワイフ シーズン3」の第9話「事実の重み」です。

食事のバランスを考える上で食品ピラミッドという図を見たことがあると思います。ミシェルさんが導入したのは、それよりももっと直感的で分かりやすい「マイ・プレート」という概念。お皿を模して、それぞれの領域におくべきものが描かれた図です。

個人的にはどっちもどっちという気がしますが、ドラマの中では「チーズ」の業界団体が「マイ・プレート」だとチーズの存在感がなく、業界がダメージをうけるとして抗議するんですね。ただ、チーズ業界だけで戦っても不利なので、同様に不満を持っていそうな「コーン」の業界団体に声をかけて...というのがドラマの筋書き。詳しくは下記、NHK海外ドラマスタッフブログに書かれています。

本来なによりも優先されるべき国民の健康が、ビジネスの論理に屈して、貧しい人々が不利益をこうむるというのは本当に良くない。アメリカは先進国の代表として問題の解決に取り組んで欲しいし、同じようなことが日本で起きないようにしてほしいと思います。

グッド・ワイフ 彼女の評決 シーズン3 DVD-BOX part1

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