休日出勤したときにお昼を食べようとオフィスを出て御池通りを歩いていると、困ってます顔のおばちゃんに話しかけられた。
「あの...ごにょごにょ」
小さな声だったので、おばちゃんに近づいて「何ですか?」とこちらから声をかけた。このときは観光客のおばちゃんが道でも尋ねたいのかという気持ちだった。
「あの...山科に帰って...お腹空いていてご飯食べたいんだけど...お金がなくて...千円...」
と、ようは1000円貸してくれという話だった。
「困っているなら、この近くに交番あるんで案内しますよ。1000円くらいなら貸してくれると思うし」と答えたら、
「そうですか」と言って僕の視界からすーっと消えていった。
いわゆる交通費貸して系の寸借詐欺だなと思う(違うかもしれないけど)。
そういえば、東京にいるときも池袋駅の構内で同じような感じでおじさんに話しかけられた。そのときも、帰りたいけど交通費足りないから1000円貸してという話で、今回と同じく交番近くにあるからそこ案内しますよというと「じゃあいいわ!」と怒って去っていった。
こう何度もそういう人に話しかけられると、お金貸してくれそうな脇の甘い顔をしてるんじゃないかと思ってしまう(実際にそうかもしれない)。
さて、この話をうちの妻にしたら、妻の職場の人の家族も同じようなことがあったそうだ。話しかけられたのは大学生と高校生の息子さんだという。どうも若い男性はターゲットにされやすいようだ。そういえば、僕が声をかけられたのが、御池中学校という中学校の前で、そのときはちょうど下校時間だったのか子供たちが帰宅しているところだった。
自分の子供には、困っている人がいたら助けてあげなさいと教えてあげたいけど、ちゃんとその人が困っている人なのかどうか(身元がしっかりした人なのか)確かめなさいというのは、なかなか説明しにくい。