a box of chocolates

You never know what you're gonna get.

最適なデザイン

子どもが地元の野球チームに入団したので、最近の土日はなるべく練習に付き合うようにしている。

練習に行くと、コーチや他の父兄と立ち話をする。当然、どんな仕事しているんですか、という話題になる。

「インターネット関係です。ブログとかそういうサービスやってます」

と答えると、

「すごいですね」「パソコン詳しいでしょう」「来年の勧誘チラシはお願いしちゃおうかな」

という反応が返ってくる。この業界の人なら一度は経験したことがあるのではないか。

そういう反応が嫌ということではなくて、チラシは作っても良いんだけど、おそらく今年のチラシとそんなに変わったものは作らないですよ、という話。

今年のチラシは、ワードで作った感が出ているいわゆる素朴な感じのチラシで、練習している子どもの写真が載っていたり、親の野球をやらせてよかった体験談が吹き出しの形に収められて載っていたりする。人によっては、もっとかっこ良くしたい、キレイにしたいと思うかもしれない。でも、このチラシがガチンコの、商業的なチラシにもひけをとらないクオリティだったりしたら、おそらく練習の見学にも行かなかっただろうし、すなわち入団にも至らなかったと思う。チームが、全国大会で優勝を狙うようなガチなチームだったら、そういったチラシも有効かもしれない。けれど、楽しく野球しましょう、というノリのチームだったら、そういう雰囲気が伝わるチラシが良くて、ワードで作られたであろう素朴なチラシはそういった効果が充分あったと思う。

http://www.flickr.com/photos/21365512@N07/7020006225
photo by BEN MURPHY ONLINE

楽天市場の商品ページのデザインについて色々と言われることがある。

縦に長くて、文字装飾が派手で、最近のシンプルでスッキリしたデザインの流行とは一線を画すデザイン。あれも、例えば商品を売り込みたい層が、普段はスーパーで買物をするような層だとすると、そのページが勝負すべきなのはインターネット上のECサイトじゃなくて、近所のスーパーのポップなのかもしれない。あるいは、新聞に挟んであるスーパーのチラシ。それ系のデザインに買って、サイトで商品を購入してもらう納得感、説得力があるのが、進化したあのデザインなんだろうなと。

更にすごいのは、商品を売り込みたい層にはちゃんとそのように訴求しつつ、ネットリテラシーが高い層が見るとおもしろコンテンツのように見えるだまし絵のような構造になっているデザインの商品ページがあることだ。

ということを考えながら、子供用の野球ユニフォームを楽天市場で探しています。