ルーズヴェルト・ゲーム第2話。
今回の見どころは、会社パートは朝比奈部長がボコボコにされるところで、野球パートは沖原が野球部の仲間たちに心打たれるというシーンでした。ドラマとしては面白かったけれど、なーんかひっかかるところがあるんですよねぇ。
こんな職場で働きたくない
オープニングでも言っているように、この物語は青島製作所が相次ぐ倒産の危機を一丸となって乗り越えていくという物語です。なので、青島製作所のみなさんにはぜひ一丸となってもらいたいのですが、派遣社員沖原のミス(ということになっていた)を、彼ひとりの責任としてなすりつけ、暴言をはいたり、あげく取引を成功させないと倒産するかもという大切なオペレーション(荷物の梱包作業)を彼ひとりに押し付けるという劣悪な職場環境はいかがなものか。野球部のみなさんが助けにきてくれて、感動!ってシーンになっていたけれど、あそこは同じ職場のメンバーが助けにいって欲しいところでした。
半沢よりダーティー
半沢も割りとダーティーな部分がありましたが、本作の主人公細川社長はよりダーティー。不正行為を隠蔽しようとした朝比奈部長を成敗するときに、「隠蔽、大いに結構!だがそれは会社を守るときに限る!」みたいなことを堂々と宣言していて、コンプラ的にそれはどうなんだというツッコミがその場にいた三上総務部長あたりから入っても良さそうなもの。
隠蔽していた朝比奈はどっかに飛ばされることもなく、このまま引き続き今のポジションに居続けるわけで(たぶん)。なんかすっきりしない。
お前が言うんかい
「倍返しだ!」ってのが半沢での決め台詞であり、半沢ブームの火付け役にもなったわけですが、どうようの決め台詞みたいなのがこのドラマで用意されてるのかが今後の見どころ。
第1話で、細川社長が「ゲームセットだ!」と力強く言われていたので、もしやこれがこのドラマイチオシの台詞なのかとドキドキしましたが、第2話では出てこなかったのでそうではなかったようですね。
野球の話と絡めてくるドラマなので、野球関係の言葉を持ってくるのかなと睨んでましたが、なかなかこれという台詞がでてきてないですね。
そこへきて、香川照之演じる諸田社長が「プレイボールだ!」なんて言っちゃって、あれこの人、キャラクター的に野球関係なくね?と妙なひっかかりがあったのでした。
第2話は、野球部のメンバーと沖原とのやりとりがかなり多かったせいか、だいぶルーキーズ感高かったです。これはこれで面白いけれど、もう少しビジネス的なストーリー展開の方にも力を入れてほしいなと思ったり。第3話は、訴訟がらみでビジネスサイドのストーリーがおもしろくなりそうなので正座して待つことにします。
- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/03/14
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