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「将来の夢は公務員です」な小学生でした

宇多田ヒカルさんが公務員の妻から「CD捨てた」と言われた顛末 - Togetterまとめ


このツイートを見かけて、そういえば自分も公務員になりたい小学生だったなぁと思い出しました。
ちなみにツイートは2010年のものですし、このツイートを見たから宇多田ヒカルさんになんかあるかっていうと特にないです。


http://www.flickr.com/photos/13910409@N05/3290954157
photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)


なぜ公務員になりたかったというと、僕の父親が県庁に勤める、いわゆる普通の地方公務員でして、その姿を見ていたからだと思います。子供にとっての「公務員」という言葉は、「飲食店経営」と同列じゃなくてむしろパン屋とかパイロットとかそういうのに近いイメージなんじゃないかなぁ。大学生が「公務員になりたい」って言っているのはどうなのかというと、まあケースバイケースって感じですよね。たぶん「公務員」っていう仕事のイメージに「安定」「楽している」みたいなのがあって、そういうのと関連付けちゃうと、「公務員になりたい」って言うのがネガティブに捉えられるのかなと思います。


なぜ僕は公務員になりたいと思っていたのかというと、自分の父親の姿を見ていたからだと思います。
父は、県庁職員として、鹿児島県内を数年に1度転勤していました。ときには地方や離島にいって単身赴任ということもありました。休日はぶらりとひとりで遊びにいってあまり家にいなかった父ですが、たまに話しを聞くと、自分の仕事の苦労話を楽しそうに語っていました。漁港を作ったり、道路を作ったり、山林の整備をしたり、県議会の議長のお手伝いをしたりと、県庁職員っていうのは色々なことができるんだなぁと子供ながらに思ったんですね。色々なことに取り組んで、人の生活の役にたつというのは面白そうでした。
あと、災害(特に台風)が多い鹿児島で、防水警報が出ると作業着を着て出勤し、県に住む人々の安全対策を取るというのもカッコ良かったです。3.11のとき住民を誘導して逃げ遅れ、亡くなられた自治体の方の話を聞くと、自分の父の働く姿を重ねあわせてしまいます。


僕の中での「公務員」は、民間企業に比べて職を失うリスクが小さい意味では「安定」しているかもしれませんが、仕事の内容は決して楽ではないし、その仕事の内容は自分たちの生活を支えてくれる誇りあるものだという認識です。