a box of chocolates

You never know what you're gonna get.

成長

前職のとき、自分の下に後輩がついて、指導する立場になった。まだ若かった僕は、家に帰って「どうしたら(後輩が)成長してくれるかな」みたいなことを妻に相談したのだけど、妻は「人の成長をうんぬん言うほど偉くなったの?」みたいなことを言ってくれて、はっとした。

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photo by Stig Nygaard

そうなのだ。後輩に「こういうふうになってほしいな」と思うことはあっても、それを強制しても意味が無いし、長期的にみて効果が無い。人は放っておいても(程度の差はあれど)それぞれ成長していくもので、そこに対して誰かが無理やり型にはめた形へ成長するように干渉するのはよろしくない。というかうまくいかない。
最近のイメージは、農業に近い。自分の下についているメンバーの成長に寄与する方法は、肥料や水をあげるように、環境や機会を過不足なくいいタイミングで提供することかなと思っている。たまに、自分の経験を話して、こういうことをしておいたほうが良いというような人生のアドバイスをすることはあっても、それが強制的であってはならない。子育てにも通じるものがある。

あと、みんながなるべく同じ方向に向かって成長できるような、太陽のような何かが必要。カリスマ的な人なのか、よりどころとなる言葉なのか、それは組織によって異なるのだろうけど。

なんて人の成長のことばかり考えているけど、自分自身の成長も考えないといけない。36歳になり、エンジニアではなくなっていよいよ自分のよりどころがなくなってきたので、危機感は募っているが、なかなか難しい。