a box of chocolates

You never know what you're gonna get.

新人のときの失敗話いろいろ

今年も4月になり、会社に新入社員がやってきました。
彼らのキラキラと輝く目を見ていると、自分が新人だった頃のことを思い出してしまいます。もう10年以上前のことなんですね。時が流れるのは(ry

世間の入社された新入社員の皆さんの中には、早速何かしら失敗をしてしまった方もいるのではないでしょうか。新人の失敗に対して、「なんでそんなことがわからないのか」「どうしてそんな風になってしまうのか」とつい思ってしまいがちですが、自分も新人のときは色々失敗したなぁと思うわけです。そんなとき、頭ごなしに怒るんじゃなくて、ちゃんと会社や社会のルールを教えてくれた先輩方には、今でも感謝しています。

せっかくなので、僕が社会人1年目にやらかした失敗をいくつか紹介しておきましょう。

Episode 1 "電話"

新人の仕事のひとつが「電話を取る」ということ。そんな数字に意味は無いのに「1日に3回は取ります!」みたいな宣言をして、同期と競争みたいなことをしていました。が、電話って新人にとっては難しいです。取引先の会社名もたくさんあって分からないし、ぼそぼそ喋る人や滑舌が悪い人がいて聞き取れないし、なにより自分の職場の人たちの名前と顔が一致していないわけです。

ある日の昼下がり、電話がなったので僕がいちはやく取ると「XXXXのXXXXだけど、Tさんいるかな?」と相手が早口でまくし立ててきました。その雰囲気にのまれてしまった僕は、「あ、はい、しょしょおまちくだしゃいましぇ」みたいな感じでテンパッてしまいました。電話を保留モードにして、半腰になり「Tさん...、Tさん...」とフロアを見渡すと、少し離れたところでパソコンに向かっているTさんの姿が見えました。このTさん、少々強面でして(実際はそうでもないですが当時はそう見えた)、仕事中こともあってなんびとも近寄れないオーラを出していました(そんな気がしたんです)。受話器の保留モードを戻し、僕の口からでた言葉は、「すみません、Tはただいま席を外しております」

「じゃあまたあとでかけなおします」と相手に言われ受話器を置いたときに、なんでいるのにいないって言っちゃったんだーと、慌ててTさんのところへ出向き、「すみません、今Tさんに電話あったんですが、いるのにいないって答えて切ってしまいました」と正直に伝えました。その後Tさんは笑い話にしてくれましたが、その電話が急を要する内容だったら大変なことになっていたかもしれません。

Episode 2 "上司"

新人のときは、組織の中の役職について無知だったので、いわゆる「上司」と「先輩」の区別がついていませんでした。
最初に配属されたチームは、係長クラスのKさんと、5年目のMさん、3年目のSさんという構成でした。このKさんが、最初のころ苦手、というか話しかけづらくて、仕事の指示やお休みについての相談などはMさんやSさんにしていました。
ある日、残業してチームで会社に残っているとき、雑談になり、Kさんから「chrisくんの上司は誰だと思ってるの?」という質問をされました。今から振り返ると、なんでこいつは上司の判断が必要なところで相談や報告をしてこないのだろうと思っていたんだと思います。が、先にも書いたように「上司」と「先輩」の区別がついていなかったので、「上司ですか...、Sさんだと思っています」と、今僕が同じことを言われたらあほかと言ってしまいそうな答えをしてしまいました。
その後、Kさんは「そうか...」と絶句したあと、優しく会社の組織構成について教えてくれました。

Episode 3 "鼻歌"

先ほど話に出てきたチームでのミーティングのあと、Kさんが僕に「chrisくんさ、仕事中に鼻歌歌ってない?」と聞いてきました。そんな心当たりがない僕は「してませんよ」ときっぱり。「仕事中に鼻歌なんか歌うわけないじゃないですか。ははは」と答えると、Kさんは「そう?chrisくんの座っている方向から聞こえてくるからそうかと思ってたけど、違ったならごめんね」と容疑をかけたことを謝ってすらくれました。
「まったく。仕事中に鼻歌なんか歌うやつはいないよなー」と自席に戻り、モニタに向かって作業の続きにとりかかり始めた瞬間、これまで自分では意識してませんでしたが、自分の鼻から鼻歌が漏れているのが聞こえてきました。
「鼻歌漏れてた!」と慌ててKさんのところへ走っていき、「すみません!やっぱり鼻歌僕でした!申し訳ありませんでした!」と平謝り。
その後、聞いたところによると、とある先輩社員たちは「chrisが鼻歌を歌っているみたいだ。しかもどうやらオリジナルの曲っぽい」と噂して、仕事中、用もないのに僕の後ろをうろうろしていたことも判明。おもしろかったから放っておいたとのことでした。あのときKさんが注意してくれなかったら、僕は今でも仕事中に鼻歌を歌う変なやつだったのかもしれません。


こんな感じでちょっと思い出しただけでも、恥ずかしい話がぽろぽろ出てきます。新人ならではのあほな失敗をうけとめて、同じ失敗を繰り返さないようにちゃんと指導してくれた先輩方は本当にありがたい存在でした。今は自分が指導していく立場にあります。厳しすぎず、かといって優しく言いすぎて伝えたいことが伝わらないことがないよう、良い感じの距離感で若い人に接していけるといいなぁと思っています。